先日、25日土曜日に神戸市総合福祉センターで開催された「手話検定試験5級4級受験者のためのセミナー」があり参加してきました。
JR曽根駅から加古川駅で新快速電車に乗り換え、神戸駅まで…約40分。
中央口山側を出て、瓦煎餅で有名な「菊水」本店横を通ると国道43号線?を挟んで正面には楠木政重公を祀っている「湊川神社」の斜向かいにある「神戸市総合福祉センター」へ…徒歩10分足らず…実は以前に中西一馬さんに連れて来て頂いたこともありスムーズに行く事ができました。(笑)
ぱっと見た感じ、市役所っぽく私のような田舎者とすれば「なんか冷たい感じの建物やな~」とロビーも受付(案内スペース)も1階にはなく、ちょっと心細くエレベーター4階へ…やはり廊下があるだけ、両側の各々の会議スペースでは何やらガヤガヤ…でも入口には案内表示もなく、廊下をハムスターように行ったり来たり。あった!今、5級のセミナー中よう…4級セミナーの時間まで30分もあるな~思いつつやがて教室の扉が開き人の出入りが…
受付を済ませ受講料の3240円を納めて出来るだけ前の席へ…5級からの継続受講の方もちらほら…やがて時間もせまり、受講生も増え車椅子利用の男性受講生…彼を含め同年輩の男性が僕を含め5名程。20代の男性2名。女性も70代の方がお一人と…ほぼ30代~40代の女性を合わせて受講生は22名。
13時半から17時まで3時間30分セミナーが始まり講師は女性聾者の方。手話通訳さんがお一人付いて、まず手話検定試験のなれそめ、概要についてパワーポイントを用いて説明がありました。受験者数も回数を重ねる毎に増え、会場も今は54会場と年々増えているようです。これも各都道府県の市町村で手話言語法を受け入れ、手話の流布に努めている結果ではないでしょうか…手話検定で自身の手話のレベルを知る自己判断の方法の一つとして、また最近では就職活動に於いても評価が得られるという事由で受験者が増加傾向にあるのでは…と講師さんから説明を頂きました。
その後、検定試験を模した読み取りテスト。実際は単語30問、短文解釈10問に対し15問5問があり、正誤については独り独り当てられ少し冷や冷やものでした…私も当てられましたがどうにかクリア。ただ、正直にビデオ画像の口話でどうにか読み取れた単語が数問ありました。自分の弱点を知ることができ受講して良かったと思います。
10分間の休憩の後、グループに分かれて面接…会話テストの体験模試。
面接官は殆ど聾者の方が…今回はセミナーの為、他の受験者が周りで観ている状態で…5級受験の時よりも僕は緊張してしまいました(笑)…
課題に対して受験者は1分間話す。それに対して面接官は2分間の質問を投げ掛けられます。
4級で与えられる課題は「家族や自分のこと…」「去年の出来事、思い出…」「一週間の出来事…」など『家族との身近な生活や、1年の出来事、思い出、予定』が与えられその内容について予測出来ない質問が返ってきます。その内容を手話表現で応えます。
面接官のアドバイスとしては
①絶対、下を見ないこと。
②相手の目を見て話すこと。
③手話表現を間違えても良いので「口=口話」も口を必ず動かすこと。
④質問が読み取れない時は「もう一度お願いします」とか「分かりません」とハッキリ相手に伝える事。
⑤自分の手話での表現が出来なくなった時は「指文字」でも「空書」でも「口話」でも…それでも伝え憎い時は「筆談」でもとにかく伝えよう!と努力すること。
⑥最後に裏技?として面接官さんからは予め質問されるであろう内容の応えを予想して何通りか勉強して行く…これは一寸ズルかな…って?(笑)
このグループ練習を面接官役の聾者の方1名とサポーターの通訳さん1名、受講者7~8名(1グループ)で時間の有る限り順繰りに繰り返し行い、和気あいあいな雰囲気で疑似面接の時間、約2時間がアッという間に終わってしまいました…
最後に今回、兵庫県聴覚障害者協会主催のセミナーに参加させて頂いて、昨年は加東市さんの無料の対策講座を受講することで安心感と同じく手話を学ぼうとする地域の友人。今では同じサークル員との出会いがありました。
受験に対する焦りも知りました。
今回の有料セミナーでは大阪や和歌山県からの参加された方々も居られ、本当に自分自身のやる気にもなりました。単に自分の力量を知る。というだけでなく聴覚障害者の皆さんの日々の状況を知るために少しでも多くの機会を得る方法として良かったと思います。地元地域を離れて今度どこかのイベント会場や新年大会とかで「検定セミナーで一緒でしたね?」みたいな繋がりで自分の活動範囲も少しでも広げる糧となったのでは?と自己満足して帰ってきました。
後はコツコツと自宅で勉強を進めて行きたいと思います。(笑)
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